衣服のお手入れ方法や長持ちさせるコツを徹底解説!【永久保存版】
お気に入りの衣服は、いつまでもキレイで清潔な状態をキープしておきたいと思いませんか?
思い切って高価な衣服をゲットしても、正しいお手入れ方法を知らないとすぐにダメになってしまうことも・・・。
デザインがどんなにかっこよくても汚れやシワが目立ったり、変なニオイがついてしまうとなんだかガッカリしてしまいますよね。
今回は、おうちで簡単にできる衣服のお手入れ方法をご紹介します!
洗濯や乾燥、アイロンなどにひと手間かけるだけで、全然違いますよ♪
また、なるべく生地の傷みや汚れが少ない状態で長持ちさせるコツもご紹介します。
目次
洗濯表示(洗濯マーク)を確認してから洗う
洗濯表示(洗濯マーク)とは、衣類や寝具などの繊維製品を適切にお手入れするために必要な情報のことです。
「家庭洗濯の仕方」「漂白の仕方」「乾燥の仕方」「アイロンのかけ方」「クリーニングの種類」を表す5種類の「基本記号」と「強さ」「温度」「禁止」などを表す「付加記号」や「数字」によって表示されます。
「基本記号」と「付加記号」や「数字」が組み合わさった表示を読み取ることで、その繊維製品の適切な洗濯方法が判断できるようになっています。
洗濯表示を理解し、衣類を正しく取り扱うことができれば、お気に入りの一着をキレイに保ったり、長く着用できるようになります。
また、洗濯表示は、平成28年(2016年)12月に国際規格(ISO規格)に合わせてリニューアルされています。
グローバル化が進み、様々な国の衣類が輸入・輸出されるようになったのをきっかけに、世界各国で国際規格への統一が進みました。
海外ブランドや海外で購入した衣服でも洗濯表示を元に洗濯すれば、正しくお手入れすることができます。
この洗濯表示を読まずに洗濯をしてしまうと、衣服が傷んだり、変色したりする原因になります。
洗濯表示を参考に正しいお手入れ方法を確認してから洗うようにしましょう。
■ 洗濯表示の種類
※詳しくは「洗濯表示(平成28年12月1日以降) | 消費者庁」をご覧ください。家庭洗濯の仕方
洗濯桶(おけ)の形で示された洗濯表示は「洗濯処理記号」として家庭洗濯の仕方を表しています。
洗濯処理記号は、付加記号との組み合わせによって、全部で14種類の洗濯表示があります。
具体的には、洗濯桶に入った水の中に書かれた「数字」で液温(洗濯機内の水温)の限度を示し、その液温以下の状態なら洗濯機で洗えることを表しています。
また、洗濯処理記号の下部に付加記号として、1本、または2本の横線が書かれている場合があります。
これは「洗濯作用(機械力)の強さ」を示しています。
「1本の横線」の場合は「横線なし」に比べて弱い力で、「2本の横線」の場合は、さらに弱い力で洗わなければならないことを示しています。
この横線がない場合は、一般的な強さで問題ありません。
ちなみに、この洗濯処理記号に「×」の付加記号が書かれていた場合は、家庭洗濯ができないので、クリーニングに出しましょう。
その他、手洗いが必要の場合は、桶に手を入れた形の洗濯処理記号になります。
漂白処理記号
三角形で示された洗濯表示は「漂白処理記号」として漂白の仕方を表しています。
漂白処理記号は、付加記号との組み合わせによって、全部で3種類の洗濯表示があります。
具体的には、酸素系漂白剤や塩素系漂白剤が使用できるかどうかを表しています。
衣服のお手入れには、漂白できるかどうかも大切です。
この漂白処理記号があれば、シミや汚れができたとしてもどのような漂白剤を使用すれば良いかわかるので、確実なお手入れができます。
三角形単体の漂白処理記号の場合は、酸素系漂白剤や塩素系漂白剤で漂白できることを示しています。
ただし、漂白処理記号に斜線が入っていた場合は、塩素系漂白剤は使用できず、酸素系漂白剤だけが使用できることを示しています。
塩素系漂白剤は酸素系漂白剤よりも漂白力が強いため、衣服の傷みや過度な色落ちを招く原因となってしまうので、取り扱いには十分注意しましょう。
ちなみに、この漂白処理記号に「×」の付加記号が書かれている場合は、漂白剤は使用できないので、別の方法でシミを取り除く必要があります。
乾燥処理記号
正方形で示された洗濯表示は「乾燥処理記号」として乾燥の仕方を表しています。
乾燥処理記号は、付加記号との組み合わせによって、全部で11種類の洗濯表示があります。
具体的には、正方形の中の付加記号によって「自然乾燥記号」や「タンブル乾燥処理記号」としてどの様に乾燥させるべきかを表しています。
タンブル乾燥(タンブラー乾燥)とは、主にドラム式の乾燥機内で衣類に熱を当てながら回転させ、急速に乾かす乾燥方法です。
正しい干し方で乾燥させないと生地にシワができたり、縮んだりしてしまうので、十分注意しましょう。
自然乾燥の仕方として、乾燥処理記号の中に縦線が書かれている場合は「つり干し」で、横線が書かれている場合は「平干し」であることを示しています。
さらに、縦線や横線が2本書かれている場合は、「ぬれ干し」を、左上に斜線が書かれていた場合は「陰干し」が必要であることを示しています。
また、タンブル乾燥の仕方として、乾燥処理記号の中に内接円が書かれており、乾燥機でタンブル乾燥できることを示しています
さらに、内接円内に「・」が書かれている場合は低温乾燥(熱風温度上限が最高60℃まで)、内接円内に「・・」が書かれている場合は高温乾燥(熱風温度上限が最高80℃まで)できることを示しています。
ちなみに、このタンブル乾燥処理記号に「×」の付加記号が書かれている場合は、タンブル乾燥できないので、別の方法で乾燥させる必要があります。
アイロン仕上げ処理記号
アイロンの形で示された洗濯表示は「アイロン仕上げ処理記号」としてアイロンのかけ方を表しています。
アイロン仕上げ処理記号は、付加記号との組み合わせによって、全部で4種類の洗濯表示があります。
具体的には、アイロンの形内に「・」が書かれている場合は、低温(アイロンの底面温度上限が110℃まで)でかけることができることを示しています。
さらに、「・・」と書かれている場合は、中温(アイロンの底面温度上限が150℃まで)で、「・・・」と書かれている場合は、高温(アイロンの底面温度上限が200℃まで)でかけることができることを示しています。
洗濯表示通りにアイロンがけを行わなければ、最後の仕上げで衣服が縮んだり、取れないシワになることがあるので、十分注意が必要です。
ちなみに、このアイロン仕上げ処理記号に「×」の付加記号が書かれている場合は、アイロンをかけることができません。
どうしても仕上げが必要な場合は、クリーニング店で仕上げてもらう必要があります。
商業クリーニング処理記号
円形で示された洗濯表示は「商業クリーニング処理記号」としてクリーニングの種類を表しています。
商業クリーニング処理記号は、付加記号との組み合わせによって、全部で9種類の洗濯表示があります。
具体的には、円形の中の付加記号によって「ドライクリーニング記号」や「ウェットクリーニング記号」としてどの様にクリーニングさせるべきかを表しています。
商業クリーニング処理記号の中に「P」が書かれている場合は、パークロロエチレンという溶剤を使用してドライクリーニング処理できることが示されています。
さらに、商業クリーニング処理記号の中に「F」が書かれている場合は、石油系溶剤を使用してドライクリーニング処理できることが示されています。
また、商業クリーニング処理記号の中に「W」が書かれている場合は、ウェットクリーニング処理できることが示されています。
基本的にクリーニング店に衣服を出す場合は、専門の知識を持ったプロの店員が確認してくれるはずなので問題ありませんが、念のため覚えておくと良いでしょう。
ちなみに、「ドライクリーニング記号」や「ウェットクリーニング記号」に「×」の付加記号が書かれている場合は、それぞれドライクリーニングやウェットクリーニングができないという意味なので、十分注意しましょう。
洗濯洗剤を使い分ける
衣服を洗う際には洗濯洗剤が欠かせませんが、どんな衣服でも毎回同じ洗濯洗剤を使っていませんか?
洗濯洗剤にはいくつか種類があります。
洗濯効果を高めたり、長持ちさせるためには、衣服の生地や素材に合った洗剤を使い分けることが大切です。
■ 洗濯洗剤の種類
粉末洗剤
粉末洗剤は、一般的に「弱アルカリ性」で作られた粉末状の洗濯洗剤です。
洗濯洗剤の中でも、最も洗浄力が高いとされています。
頑固な汚れでも落とすことができるので、皮脂汚れや汗染み、泥汚れなどを落とすときに役立ちます。
夏場の汗や皮脂汚れが出やすい季節には粉末洗剤が重宝するでしょう。
ただし、粉末洗剤は水に溶けにくいため、溶け残りが衣服に残って傷みや色落ちの原因となることがあるので、注意が必要です。
色落ちの心配がないホワイト系カラーの衣服や耐久性に優れた素材(綿やポリウレタンなど)でできた衣服の普段洗いに適しています。
液体洗剤
液体洗剤は、一般的に「中性」で作られた液体状の洗濯洗剤です。
中性の液体洗剤は、弱アルカリ性の粉末洗剤に比べると洗浄力は劣ります。
しかし、優しく洗濯することができるため、生地を傷めず汚れを落とすことができます。
液体洗剤は、汚れに直塗りすることでより洗浄力が高まるので、扱いやすく簡単に洗濯ができます。
軽い汚れや生地を傷めたくない衣服に使用すると良いでしょう。
ジェルボール洗剤
ジェルボール洗剤は、一般的に「中性」で作られたジェルボール状の洗濯洗剤です。
粉末洗剤や液体洗剤に次いで「第3の洗濯洗剤」と呼ばれることがあります。
泡立ちをよくする成分が入っているため、弱アルカリ性の粉末洗剤に近い洗浄力があるとされています。
すすぎ洗いが1回で十分なので、衣服に与えるダメージを軽減させることができます。
ただし、香りが強く残ってしまう傾向があるので、洗剤特有の匂いが苦手な方にはおすすめできません。
洗濯石鹸
洗濯石鹸は、厳密に言うと洗濯洗剤ではありませんが、洗濯の際に使用して、衣服の汚れを落とすという点では共通しています。
固形状や粉末状、液体状の洗濯石鹸があります。
洗濯洗剤との大きな違いは、使用されている洗浄成分です。
洗濯石鹸は、洗浄成分として「天然由来の植物油脂や動物油脂」を使用していますが、洗濯洗剤は洗浄成分として「合成界面活性剤」を使用しています。
洗濯石鹸は、人体への刺激が少なく、自然にかえりやすいため、肌や環境に優しいのが特徴です。
匂いが気になったり、敏感肌やアトピー体質など肌が弱い方におすすめです。
また、なるべく衣服にダメージを与えず洗いたい場合は、洗濯石鹸から使用すると良いでしょう。
家で洗えないタイプの衣服はクリーニングへ
衣服のデザインや生地の素材によっては家の洗濯機では洗えないことがあります。
特に、洗濯表示に家庭洗濯禁止のマークが書かれている場合は、クリーニング店に出してお手入れしてもらうがマスト!
一般的に家の洗濯機では洗えないと言われているのは、以下の様な衣服です。
■ 家の洗濯機では洗えない衣服- シワ加工やプリーツ加工(特殊加工)された衣服
- 毛皮やレザー(革)素材の衣服
- 繊細なレース素材の衣服
- シルク素材の衣服
- ウール素材の衣服
- レーヨン素材の衣服
- etc...
特に、シワ加工やプリーツ加工されたスカートなどの衣服は、水に弱いため、洗濯してしまうとせっかくの加工が取れてしまうことがあります。
繊細なレース素材も、家の洗濯機や乾燥機の摩擦によってほつれてしまうと修復不可能になってしまいます。
その他、シルク素材やレザー素材の衣服も洗濯することで色合いや風合いが落ちることがあるので、むやみに家庭で洗濯するのは避けましょう。
クリーニングの出し過ぎには注意
ただし、家の洗濯機で洗うことができないからといって、クリーニングに出し過ぎてしまうのはNGです!
いくら腕の良いプロがいたり、最新設備の整ったクリーニング店でも、やり過ぎると縮みや色落ちを引き起こしてしまうことがあるからです。
毎日着るようなスーツなら、月に1回~2回がベスト。
天然素材や上質なニットでも、2週間~3週間に1回程度に留めておきましょう。
その他、コートやブランド物なら、ワンシーズンに1回で十分です。
衣替えの季節にまとめてクリーニングに出せば、汚れを衣装ケースやクローゼットに持ち込まず、清潔感を保って収納や保管することができますよ。
乾燥機はなるべく使わない
洗濯表示にタンブル乾燥の表記がない場合は、なるべく乾燥機を使わない方が良いでしょう。
一般的な乾燥機は、60℃~80℃前後の熱風を衣服に当てながら乾かしていきます。
そのため、熱に弱い繊維は収縮してしまう可能性があるのです。
また、回転しながら乾燥させるので、衣服の素材によっては繊維の組織が切れたり、摩擦によって傷みやすくなってしまいます。
乾燥させたい場合は、除湿機と扇風機を用いて部屋干しするのが◎
洗濯物は、晴れた日に外干しするのがいいというのは、間違いです。
紫外線が当たったり、外気の汚れに触れることで傷みや色が落ちすしやすくなるからです。
浴室乾燥機などの設備が整っていれば、そこで除湿機で湿気を取りつつ、扇風機で風を循環させながら部屋干しした方が良いでしょう。
乾燥機によるタンブル乾燥をしない方が良い素材や生地があるので、覚えておきましょう。
■ 乾燥機を使わないほうがいい素材や生地
天然素材(綿、麻、ウール、シルクなど)
綿や麻、ウール、シルクなどの天然素材は、熱風に弱いため、乾燥機に入れてしまうと縮んでしまうことがあります。
また、毛皮やレザー素材などは色合いや風合いが落ちてしまうこともあるので、乾燥機は使わないようにしましょう。
基本的に天然素材で作られた衣服は、乾燥機にかけてはいけないと覚えておきましょう。
ちなみに、ドライヤーによる乾燥も熱風を生じさせるためNGです。
化学繊維(ナイロン、ポリウレタンなど)
ナイロンやポリウレタンなど化学繊維も乾燥機の熱風で縮むことがあります。
特に、ポリウレタンは、乾燥機によってシワもできやすいので、注意が必要です。
基本的に化学繊維で作られた衣服は、できるだけ自然乾燥にするのが理想的です。
強撚糸で作られた生地
強撚糸とは、撚糸(撚りをかけた糸)の撚り数が多く、強度が高められた素材のことです。
撚り数が多いほど縮む性質が現れてしまうので、基本的に乾燥機によるタンブル乾燥はNGです。
さらに、水分を吸収し、乾燥させやすい性質も持っているため、水洗いしてしまうことでも縮んでしまいます。
なので、洗濯乾燥機を使うのは絶対にNGです。
薄手や粗い目の生地
シースルー系など薄手の生地も熱に弱いことが多いため、乾燥機を使わないほうが良いでしょう。
そもそも、薄手の生地はデリケートなので、ほつれやすく縮みやすい傾向があります。
おしゃれ着用の優しい洗剤で優しく洗ってしっかりと自然乾燥させましょう。
また、ニットやメッシュなどの粗い目の生地も乾燥機との相性はイマイチです。
特に、乾燥機の回転に弱く、編み目が詰まったり、ヨレてしまったりすることがあります。
他の衣服に引っかかってほつれることもあるので、洗濯機で洗う場合も十分注意が必要です。
ネットに入れるか、手洗いで丁寧にお手入れする方が無難です。
刺繍や特殊加工された生地
刺繍が施された衣服やプリーツ加工などの特殊加工されている衣服も乾燥機には要注意!
刺繍糸の素材はウールが使われていることがあるため、熱に弱い性質があります。
そのため、乾燥機に入れてしまうとデザイン部分が傷んでしまうことがあるのです。
また、プリーツ加工などの特殊加工されている衣服は、そもそも水に濡れることで加工が取れやすくなってしまうため、手洗いでしっかりシワを伸ばし、自然乾燥させるましょう。
女性の下着類
女性の下着類は、ポリウレタンが配合されていることが多いので、乾燥機は避けた方が良いでしょう。
また、ブラジャーにはワイヤーや金具が使用されていることがあるため、他の衣服と一緒に乾燥機に入れてしまうと、他の衣服が傷んでしまうこともあります。
下着類を乾かす場合は、日陰干しや部屋干しで自然乾燥させましょう。
シミや汚れがついたらすぐに取る
食事中や雨の日など、ふと油断した瞬間できてしまうシミや汚れ・・・。
誰でも外出先で突然シミや汚れを作ってしまい、あたふた焦った経験が一度や二度あるのではないでしょうか?
しかし、どんな時でもシミや汚れはついたらすぐに取るのがマストです!
時間が経つとシミや汚れが繊維の奥に入り込んでしまうので、どんどん取りづらくなってしまいます。
どのようにシミや汚れを取るのがベストなのか、一緒にチェックしていきましょう♪
■ シミの取り方
- 携帯用のシミ取りで応急処置
- ウェットティッシュも有効
- 「水溶性の汚れ」は洗濯用洗剤や食器用洗剤で落ちる
- 「油溶性の汚れ」はメイク落とし用のクレンジングオイルで落ちる
- 「不溶性の汚れ」は固形の洗濯石鹸で落ちる
携帯用のシミ取りで応急処置
もし、外出先でシミができてしまったときは、携帯用のシミ取りを持っておくと便利です。
面接前や出張先などシミや汚れを作りたくない時に1個持っておけば、慌てず対処できます。
ペン型の携帯用シミ取りなら、持ち運びやすく、どこでも使えるので、おすすめです。
シミや汚れの上からペン先を優しく押し付けることで、応急処置程度にシミや汚れを取ることができます。
ただし、あくまで応急処置なので、水洗いできる場合はできるだけ早く洗濯しましょう。
ウェットティッシュも有効
携帯用のシミ取りを持っていない場合は、ウェットティッシュも有効です。
衣服を直接水で濡らして擦ってしまうと、逆にシミを広げてしまう原因になります。
しかし、水気のあるウェットティッシュなら上から優しく押し付けるだけでシミが移り、取り除くことができます。
もし、ウェットティッシュが無ければ、ティッシュをほんの少しだけ水で濡らして使っても構いません。
シミを強く擦ったり、叩いたりすると繊維の奥に汚れが入り込んでしまうのでやめましょう。
ちなみに、おしぼりやハンカチはシミの吸収力がウェットティッシュや濡らしたティッシュほどないので、あまりおすすめできません。
余計に汚れが広がり、繊維の奥に浸透してしまうことがあります。
「水溶性の汚れ」は洗濯用洗剤や食器用洗剤で落ちる
水溶性の汚れとは、主に飲食物や人体の分泌物など水に溶けやすい性質を持っている汚れのことです。
具体的には、コーヒーやジュース、スープ、汗、尿などが水溶性の汚れに該当します。
水溶性の汚れは、一般的な洗濯用洗剤(中性洗剤)や食器用洗剤を汚れのある個所に直接垂らして水洗いすれば簡単に落とせます。
頑固な汚れは、ぬるま湯で軽く洗い流し、洗濯用洗剤を垂らして歯ブラシなどを使って優しくトントンと叩いていきましょう。
汚れの部分の下にタオルを敷いておくと、汚れがタオルに移り、取れやすくなります。
「油溶性の汚れ」はメイク落とし用のクレンジングオイルで落ちる
油溶性の汚れとは、主に動物性や植物性、鉱物性の油分、皮脂など水に溶けづらく、油に溶けやすい性質を持っている汚れのことです。
具体的には、マヨネーズやオリーブオイル、ごま油、焼肉の油、排気ガス、皮脂などが油溶性の汚れに該当します。
油溶性の汚れは、一般的な食器用洗剤やメイク落とし用のクレンジングオイルなどを汚れのある個所に直接垂らしてぬるま湯で水洗いすれば簡単に落とせます。
頑固な汚れは、水に濡らさずメイク落とし用のクレンジングオイルを垂らして歯ブラシなどを使って優しくトントンと叩いていきましょう。
その際、5分程放置して汚れとクレンジングオイルを十分に馴染ませるとよりキレイに落とせます。
「不溶性の汚れ」は固形の洗濯石鹸で落ちる
不溶性の汚れとは、主になど水にも油に溶けづらい性質を持っている汚れのことです。
具体的には、ホコリや塵、泥、サビ、墨汁、ボールペンのゲルインク、香水などが不溶性の汚れに該当します。
不溶性の汚れは、一般的な固形の洗濯石鹸を汚れのある個所に直接擦って汚れを浮かせれば簡単に落とせます。
頑固な汚れは、固形の洗濯石鹸と洗濯用のブラシを使って擦って落としましょう。
ただし、水にも油にも溶けにくい性質を持っているので、放置すると汚れを落とすのが難しくなるため、注意が必要です。
衣服に休息を与える
いくらお気に入りとはいえ、毎日同じ衣服を着続けているとどんどん傷んでしまいます。
様々なコーデのローテーションを組んで、同じ衣服を着回し過ぎないようにしましょう。
そうすることで、衣服に休息を与えることができます。
おしゃれが苦手な方やミニマリストの方だと同じ服を何度も着てしまいがちなので、注意が必要です。
短時間でも衣服を身に着けると、目には見えませんが、体についた汗や皮脂などが移っています。
洗濯せずに何度も繰り返し着ていると、だんだん雑菌が繁殖したり、汚れが定着してしまうのです。
また、毎日着ていれば、単純に摩擦が起こる頻度も増えるため、衣服が傷みやすくなります。
なるべく同じ服を何度も着るのではなく、5パターンくらいのコーデを決めてローテーションするようにしましょう。
1週間服を着ない間隔が空くだけでも、衣服に休息を与えられて、傷みや雑菌による嫌なニオイを防止することができます。
正しい方法で収納・保管する
せっかく洗濯など細かいお手入れをしてキレイにしても、正しい収納や保管ができていないと全て無駄になってしまいます。
お気に入りの衣服を少しでも長く着るためには、購入後のお手入れ以外にも正しい収納や保管方法を知ることが大切です。
いつも衣服をお手入れしているのに、なぜか傷めてしまうという方は、もう一度収納・保管方法について見直してみてはいかがでしょうか?
以下の記事を参考に当てはまることがないかチェックしてみましょう。
染め直す
どんな衣服でも、長年着続けていると、どうしても色落ちが目立ってきてしまいます。
また、直射日光や蛍光灯に長時間当たることで、色あせてしまうこともあります。
一度、色落ちしたり、色あせてしまうと着る気が失せて手放してしまう方がいるかもしれません。
しかし、実は色落ちしたり、色あせた衣服は思ったよりも簡単に染め直すことができるのです。
完璧に元の色に戻すことは難しいですが、元の色に近い状態にすることは可能なのです!
最近では、インターネット通販などで衣服の「染め直し用カラー剤」を簡単に購入することができます。
綿や麻、シルクなどの天然素材に限らず、レーヨンやキュプラなどの素材も染めることができます。
ただし、これらの素材が30%以上含まれていなければ、染めることが難しいので、注意が必要です。
ちなみに、ポリウレタンなど撥水加工が施されたようなツルツルの素材は、染まりにくく、経年劣化によって色落ちしやすい素材なので、染め直しは難しいとされています。
難しければクリーニングに持って行く
「自分で衣服を染め直すのはハードルが高すぎる!」という方は、クリーニング店や専門のお直し店に持って行くと良いでしょう。
意外と費用や時間をかけずに染め直してくれるので、、キレイな仕上がりにしたいという方にはぴったりです。
プロの手を借りれば、一度は諦めかけたお気に入りの一着が元の色合いに戻せるかもしれません。
衣服のお手入れに欠かせないメンテナンス用アイテムをご紹介!
衣服のお手入れにはメンテナンス用アイテムが欠かせません。
いくつか持っているだけでお手入れが簡単になる便利なメンテナンス用アイテムをご紹介します!
役立つアイテムばかりなので、ぜひチェックしてみてください。
■ メンテナンス用アイテム
洋服ブラシ
衣服についてしまったチリやホコリ、花粉などを落としてくれる「洋服ブラシ」は衣服の寿命を延ばすために欠かせないアイテムの一つです。
特に、スーツやコートなどホコリが目立ってしまう様な衣服は洋服ブラシを使うことで表面の汚れをササッと落とすことができます。
また、洋服ブラシには繊維の流れを整える効果もあります。
生地の傷みや毛玉を防ぎ、見栄えもキレイに保つことができます。
定期的に洋服ブラシで繊維の流れを整えると良いでしょう。
毛玉取り
衣服の毛玉は洗濯をしたり、何度も着用を繰り返すことで摩擦が起き、発生してしまいます。
そんな時に役に立つのが「毛玉取り」です。
洋服ブラシは、毛玉ができる前に予防的に使うことができますが、できてしまった毛玉を取る効果はないのです。
毛玉取りは、100円ショップでも買うことができるので、ぜひ手に入れておきましょう。
スチームアイロン
衣服を長持ちさせるために持っておきたいマストアイテムは「スチームアイロン」です。
スチームアイロンは、蒸気を利用して衣服のシワを取ることができます。
もちろん、従来のアイロンの様に熱と力を加えながら衣服をプレスしてシワを伸ばすこともできます。
蒸気が高温であれば、除菌、消臭、防虫効果なども期待できる優れモノなのです。
衣服のシワを取りつつ、清潔でキレイに保つ効果が得られるのはうれしいですよね。
ただし、スチームアイロンが使えない衣服もあるため、使用する前はきちんと洗濯表示をチェックするようにしましょう。
柔軟剤
皆さんは、洗濯する際に何気なく「柔軟剤」を使っていないでしょうか?
以外と思われるかもしれませんが、「柔軟剤」は衣服を長持ちさせるために欠かせないアイテムの一つです。
柔軟剤は、衣服を柔らかくふわふわに仕上げたり、香りづけをするだけではありません。
柔軟成分が繊維の表面に付着するとなめらかになるため、繊維同士が重なっても摩擦が起きにくく、毛玉や静電気の発生を抑えることができます。
より肌触りが良かったり、仕上がりの良い状態をキープさせることができるのです。
洗濯洗剤だけだと、シミや汚れは取れるものの、肌触りがごわついてしまったり、衣服を傷めやすいので、柔軟剤と併用して使うようにしましょう。
最近では、花粉の付着を防いだり、消臭や防臭効果のある高機能な柔軟剤も発売されています。
衣服のお悩みに合わせて使い分けると、洗濯も楽しくなりそうです。
洗濯ネット
洗濯の際に役立つアイテムは柔軟剤だけではありません。
「洗濯ネット」を正しく使うことで衣服の傷みを防ぐことができます
洗濯ネットは、他の洗濯物との摩擦を防いでくれる効果があり、シワや毛玉の発生、衣服へのダメージを防ぐことができます。
また、色移りの防止にも役立ちます。
ニットやセーターなどの型崩れしやすい衣服やビーズやレースなどの装飾品が付いた衣服は必ず洗濯ネットに入れて洗濯をするようにしましょう。
各種スプレー(除菌・抗菌・消臭・防臭・防水・防虫など)
衣服をケアしたい状態に合わせて「各種スプレー」を使用しましょう。
衣服を繰り返し着ていると、皮脂や汗、汚れなどによって雑菌が繁殖して嫌なニオイを放ってしまうことがありますよね。
そんな時には、除菌・抗菌・消臭・防臭スプレーがおすすめです。
ニオイを抑えるだけでなく、ついた雑菌を排除したり、衣服に雑菌がつきにくいようにしてくれる効果があります。
雨による汚れを防ぎたい場合は、外出前に防水スプレーを使用しましょう。
濡れてしまうことで、型崩れしてしまう衣服は少なくありません。
雨の激しい季節に重宝します。
また、衣類害虫を防ぐため、防虫スプレーを収納・保管前に使用しておくことも大切です。
気付いたらクローゼットの中に衣類害虫が湧いて、虫食いの被害に遭ってしまったなんてことがないようにしたいですね。
衣服の寿命を延ばせるかはあなた次第!
衣服は日頃のちょっとした一手間で寿命をグンッと伸ばすことができます。
どんな衣服にも応用できることばかりなので、これを機会にぜひマスターしてみましょう。
お気に入りの一着を長く着続けるかどうかはお手入れの仕方次第です。
メンテナンス用アイテムを使いこなし、衣服のお手入れを楽しみながら実践してみてください。